将棋は大きく分けて序盤・中盤・終盤・最終盤の4つに分かれています(よく聞かれるのは序、中、終盤の3つですが、私はいつも4つあると指導しています)。もちろんどの局面も重要であるのは当然のことですが、入門者がどこから学びを始めるのが最適かを自分で判断するのは難しいと思います。そこで私のお勧めの勉強法をご紹介しましょう。
まずは何といっても最終盤。詰みをしっかりと理解しましょう。折角長い道のりを経ていよいよ玉を詰まそうとしても、そこで失敗してしまっては元も子もありません。「詰みがある時には詰ます」と簡単に言うものの実戦では難しいものです。そのために詰将棋で練習することは欠かせません。
詰将棋は必ず「詰み」という答えがあるので、序盤や中盤のようなふんわりとした答え(正解と断定するのが難しい指し手)に比べるとわかりやすく、また自分一人で学ぶことができます。また詰みにはパターンのようなものがあるので、それを記憶しておけば、実戦に大いに役立ちます。
次に学びたいのは序盤です。「何を指してもよいと言われても、何をしたら良いのかわからない」という話を聞きますが、確かにその通りだと思います。選択肢が多ければ多いほど困ってしまいますよね。そこで一つの道しるべとなってくれるのが戦法です。攻めの形、守りの形をとにかくまずは覚えてしまうのがお勧めです。どの戦法もそれぞれに良し悪しがあるので、一概にこれが良いとは言えません。自分がこれやってみたい!と思ったものを覚えるのが良いと思います。今までは戦法を覚えるとなると本を読まなければなりませんでした。しかし戦法本には分岐が多く、棋譜を書いてある通りにならべるだけでも精一杯なのに、更に変化図が途中に出されると何をしているのか分からなくなってしまいます。私も戦法の本を読むのは大の苦手でした。しかし今では動画が充実しており、自分の好きな戦法を見ながら覚えることができます。「観る→試す→修正する(わからないところを聞く)」を繰り返すことによって段々と形が出来上がってきます。
ちなみに私は小学3年生の頃、師匠である佐伯昌優九段に四間飛車戦法を教わり、その時から引退するまでずっと四間飛車をしていました。同じ戦法でも対戦相手が変われば全く違う将棋になります。様々な戦法を覚える必要はありません。一つの戦法でも変化は多岐にわたります。出来るだけ最初のうちはひとつの戦法をある程度使いこなせるようになるまでやってみる方が良いかと思います。
おススメの学ぶ順番
- 詰みを覚える (最終盤)
- 序盤の戦法を覚える (序盤)
- 対局をたくさんして戦い方を知る (中盤)
- 玉の囲いを崩すテクニックを知る (終盤)