一局の中で銀は1番動かす駒と言われています。
たくさん動くということは、お互いに交換をし、持ち駒になる可能性が高い駒とも言うことができるかもしれません。盤上にある時だけでなく、持ち駒ならではの使い方を知っておくとその特徴を活かした効果的な攻め方をすることができます。
今回は持ち駒の「銀」について紹介しましょう。
持ち駒「銀」の使い方
- 割り打ち
- 角や桂頭へ打つ
- 玉のナナメ後ろからの攻撃
1.持ち駒銀の使い方でよく出てくるのは相手の飛車や金を狙う「割り打ち」。
ナナメ後ろに動けない駒の弱点をつき、両取りをかけ、飛車もしくは金と交換することを強要します。金は銀よりも若干駒の価値が高く、また守り駒である金を一枚剥がすことは駒の損得だけでなく囲いを弱体化させる効果もあるのでとても有効です。一概には言えませんが、金の割り打ちを発見したときはすぐにした方が有利に働くことが多いでしょう。
文字通り、桂の頭に銀を打つ手のことを言いますが、これは銀で桂取りになっているだけでなく、桂が逃げようとするその先にも銀の利きがあるので、桂の身動きが取れなくなる指し手のことを言います。

また、角も前に動けない駒なので、図のような形の両取りとして銀を使うことがあります。銀の最大の特徴であるナナメ後ろの利きとのコンビネーションです。
3.最終盤になると、持ち駒の銀は玉のナナメ後ろから王手をするために打つことが多く、攻撃パターンのひとつとして覚えておくと良いでしょう。

例えばこのような局面の場合、▲2二銀と打つと王手はできますが、△24玉と逃げられてしまいますので、まずは逃げ道封鎖のために2五もしくは1五の地点に金か銀を打って待ち伏せる手がこの局面での最善手になります。
ではここで金と銀、どちらを使うのが正解でしょうか?
持ち駒に金と銀があったら、金の方を残し、銀から使いましょうと教わることが多いかと思います。
しかしこの局面においては「銀」を残し、▲2五(1五)金と打つのが正解です。次に▲1四銀と打っても▲2二銀と打っても詰みになり、後手は一度に両方守ることはできません。 この局面で▲2五銀と打ってしまいますと次に▲1四金と打てれば詰みとなりますが、その前に△1四歩とされてしまうと▲2二金では王手になりません。
銀の動きを巧みに使う形の典型です。


