14.教室のススメ

趣味が将棋という方でも、その関わり方は近年実に多様化してきました。

​指すのが楽しい「指す将」さん、ネットでの解説を観るのが楽しい「観る将」さん、棋士の撮影が好きな「撮る将」さん……、それぞれの楽しみ方が増え、それは将棋界にとっても良いことだと私は思っています。プロ棋士を目指すのならば話は別ですが、余暇を楽しむのならば人それぞれの向き合い方があって良いでしょう。

しかし、この駒サプリで練習してくださっている方々は、おそらくこの中で言えば「指す将」さんで、しかもどちらかと言えば今よりも強くなりたいと思っている方々ではないかと思います。
今回はそんな方々に将棋教室をおススメさせていただきます。

「指導対局ではプロ棋士とやっても勝てるのに、教室の先生と指すと全然勝てない」

そんな声を聞くことがあります。
「教わっている○○先生には二枚落ちでやってもどうしても勝てないのです」
「それは○○先生厳しいなあ、アハハ」
そんなふうに棋士ははぐらかすかもしれません。同じように指しているのに、教室の先生にはどうして勝てないのか。その答えは簡単、棋士側の向き合い方が違うからです。

イベントなどでの1回限りの指導対局。
そんな時、棋士が思っていることはいかにこの時間を楽しんでいただくかです。あまり複雑な局面にせず、良い意味で指し手を分かりやすくし、悩みながらも最終的に気持ち良く勝っていただくことが目標であり、ある意味技術でもあります。

一方、教室での指導は棋力向上が棋士にとっての使命となりますので、少しでも対局の中で上達して欲しい、上達するために必要な指し方を考えながら指しています。またその人の上達度合いや傾向、性格も長い間見て熟知しているので、上達のための適切なアドバイスができるのです。

冒頭にも書きました通り、楽しみ方は様々です。
なので指導対局を楽しむだけでも全く構わないと思います。ただ、本当に強くなりたい、技術を磨きたいと思うのならば私はご自身に合った教室に入会をし、信頼のおける先生に指導していただくのが良いと思います。

何も学校で嫌々授業を受けるわけではありません。折角学ぶのであるならば、楽しい仲間と良い先生に出会うことが大切。ご自身に合った教室を自分の目で確かめてから入会することをお薦めします。

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