私が指導をしている教室では「自分で考える」ことを大切にしています。
大盤での解説や感想戦をしていると人から教わったことをあたかも自分で考えた答えである、もしくはもう理解した、と勘違いしてしまうことがあります。皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?
私が言う「自分で考える」とは今までの経験や知識を活用して、局面の状況を把握し、正解と思われる指し手を導き出す作業のことです。
ですから、知識が少なければ正しい考え方をすることが難しいですし、また同様に、状況の把握の仕方に誤りがあれば、これまた正解に辿り着くのは困難になることでしょう。
もし楽しむために対局をしているのならば
「あっ、ここ失敗しちゃったな。まあいいか。でも最後にきちんと詰ましたのだから結果オーライ」
で良いと思います。
しかしこのコラムを読んでいらっしゃる皆さんの目的は、上達することだと思いますので、上達することにフォーカスをしてお話するのならば、勝ち負けよりも局面における自分の考え方が正しいかどうかに着目してみてください。そのことの方がよっぽど大切であり、上達のヒントに繋がります。
じゃあ今一度考えてみるかと重要と思われる局面に戻り考えてみると…きっとこう思うのではないでしょうか。
「自分の指し手は正しかったのだろうか。考え方は合っているのだろうか」
自分一人で答えを導き出すのはとても大変な作業です。もちろん確固たる自信があるのならばそれはそれで良いでしょう。しかしそれとて自信があっても正解かどうかはわかりません。ましてや級位者であればその自信も正しいのかどうかさえ疑問です。
そこで是非皆さんに大切にして欲しいと思うのは「聞く力」を身に着けることです。
こんな質問をして良いのだろうか、笑われやしないだろうか、などと考える必要はありません。勇気を持って「教えてください」と言ってみましょう。聞かれた側はきっと嬉しいはずです。
教室に通っているのならばその先生、道場に行っているのならば自分より強い方、全く教えてもらえる方がそばにいないのならばTwitterなどに載せれば、きっとどなたか優しい方が教えてくれるはずです。